■活動の始まりは子供たちによる「綾瀬の森」の生き物しらべで、春と秋に定期的に行いました。「綾瀬の森」は綾瀬川の河川敷に市民が創りだした森です。
同じく定期的に行っている児童館の自然観察会と合体し、「自然探険コロボックルくらぶ」を発足、環境省のこどもエコクラブに登録しました。
そして活動テーマに、自然に寄り添う暮らしと遊びを加えました。
■私たちの活動はいつも自然の中
森であったり、原っぱだったり、川であったり・・・みんなで自然の中での暮らしや遊びを楽しむ体験活動と、自然を守る活動を組み合わせます。楽しく、また社会的に評価されることで、子供たちの心の中に自然を大切にする気持ちが育ってきます。私たちコロボックルは、自然のまもり人です。
■子供たちの感性を育てる
私たちもひとつの命、そしてたくさんの命のつながりの中で生かされています。 多くの自然体験を通じて命のつながりを学びます。地球もひとつの命、大切なのは子供たち自信の感性です。
■子供たちの活動が人の心を動かす
都市部の自然地はその利用と管理がいつも揺れています。スポーツ付きの人が多ければスポーツ施設になり、草花好きの人が多ければ花壇になってしまいます。でも自然地には目に見えない小さな生き物がたくさんいます。その声を感じた子供たちの活動は、森に新しい利用価値を産み出します。自然の中での子どもたちの笑い声が、大人の心も動かし、自然が守られていきます。
自然の中で、月1回ペースで活動しています。活動拠点は、綾瀬の森と戸塚下台公園斜面林の2ヶ所です。
■綾瀬の森の活動
4月 食べられる野草しらべ 野草の天ぷら 野草茶
5月 カヤックで水上ゴミ拾い 魚類調査 桑の実ジャム よもぎ団子
7月 昆虫しらべ 土手の草木で草木染め まゆ玉の糸取り
8月 夜の森の観察会 川の生き物しらべ カヤック
10月 どんぐりゴマ選手権 木の実拾い 土手のクルミを食べ 自然工作
12月 森の間伐 虫の家づくり 火起こし 剪定枝で焼いも しめ縄づくり 土手のゴミ拾い
2月 冬の生き物探し 木の名札付け 森のアスレチックづくり 土手すべり 木登り 隠れ家づくり
■戸塚下台公園斜面林の活動
6月 昆虫しらべ 植樹 水路にイネ植え付け
9月 バッタ選手権 自然観察
11月 稲刈り 竹林間伐 竹細工
3月 アカガエルの産卵調査 自然を守る作戦会議
■川口市内自然地探険
7月、2月ころ植物・昆虫調査
★活動予定はコロボックル通信(メール配信)でお知らせしています。
■綾瀬の森では
・国連のグリーンウェーブに毎年参加し、地域種の植樹を続けています。
・成熟してきた森の間伐・剪定を行っています。
・生き物しらべで、絶滅危惧種を発見し埼玉県モニタリング調査に報告しました。
・現在昆虫調査では321種確認しています。■戸塚下台公園斜面林では
・子供たち絶滅の危機にある地域産のアカガエルを卵から育て放流、自生に成功しました。水路には毎年たくさんの卵が産まれるようになりました。
・春は何度も水が干上がりそうになりましたが、小学校から水をもらい、みんなで汲み入れカエルの命を守りました。その後も巡回し上陸まで見届けました。
・中学生のメンバーが生き物の命を守るために、井戸に電動ポンプを付けてもらうことを川口市に提案し実現しました。水路に定時で水が流れるようになり、オニヤンマが戻ってきました。
・埼玉県モニタリング調査に参加し、生き物の変化を調べています。
コロボックルくらぶで始めたバッタ選手権、どんぐりゴマ選手権は、自然と一体となったユニークな活動が好評となり、市内外各地で開催されるようになりました。これからもコロボックルくらぶ発のユニークな活動を産み出して行きます。
夜の森の観察会に参加した子の感想文です。自然の中での体験が子供たちの感性を育てているのを感じる文章です。これからも、子供たちに「教えることより感じること」を大切に活動していきます。
「あやせの森のセミさんへ
この前、あなたがうかすることころを見にいったのだけど、はずかしくなかった?
はねがのびたすがたがとてもすてきだったよ!まるでウエディングドレスをきているみたいだね。
友だちはできたかな?
こんどあやせの森で会ったときには、大がっしょうを聞かせてね!」